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まほろば企画の覚え書

着物もアプリも初心者の二人がアプリ「着物クローゼット」を制作する奮闘記。宝塚観劇記も。

花組「金色の砂漠」感想

こんにちは、ちどりです。
宝塚花組公演、「雪華抄」「金色の砂漠」見てきたので感想です!

まず雪華抄についてサラッと。

和物ショーは苦手意識があるので、ちょっと不安でした。
でも、華やかだしアップテンポで眠くはならなかったです!
ただ、花組を生で見るの初めてだったのと、和物メイクなので、誰が誰やらほとんど分からなかったです(笑)

そして金色の砂漠!!

この作品の演出家さんの星逢一夜がすごく良かったので、絶対見に行く!と楽しみにしてまいた。
感想を一言で言うと「ギッシリ濃く詰まってるけど、重くはない」です。

以下詳しい感想。
ネタバレしまくってるので見たくない方は回避してくださいね。

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あらすじ。

奴隷ギィ(明日海りお)は、主である王女タルハーミネ(花乃まりあ)に許されぬ恋をしていた。
しかしタルハーミネは異国の王子テオドロス(柚香光)と結婚することに。
結婚前夜、ギィは強引にタルハーミネを自分のものとし、心の底ではギィを思っていたタルハーミネもそれを受け入れる。
2人は駆け落ちしようとするが失敗。処刑されることになったギィを王妃アムダリヤ(仙名彩世)が逃がす。ギィは殺された先王とアムダリヤの子だったのだ。
王国に復讐を誓ったギィは、盗賊たちを味方につけて王国に奇襲をかけ、王ジャハンギール(鳳月杏)を倒す。
ギィの妻とされたタルハーミネはギィを受け入れたかのように見えたが、ギィが即位する日に砂漠へと逃げ出してしまう。
ギィが追いついたとき、2人はもはや生きて戻ることはできない状態。
タルハーミネは死の淵で初めてギィへの思いに正直になれたのであった。

長いですね!要約するの下手だわ私!

明日海りおさんは言うまでもなく大変な美形で、歌声も素敵でした。
そしてすごい熱量をもってギィを演じておられました。

タルハーミネ登場シーン。

のっけから、衝撃が走ります。
まさかのトップスターがふ・み・だ・い!!(物理的な意味で)

まあでも、見るからに重さは全然かけてない踏み方でした。もう少し、踏んでる風でもいいような?!もちろん明日海さんのお体は大切なので、輿に薄いステップがついてて、踏んでるように見える、とかさ!でもほんとに踏んでるように見えると苦情が来るだろうからやっぱ無理かな。

お見合い中の王女を見る明日海さんの目がヤバイ

ありったけの情念を込めてギラギラしてる。目で犯してるよ!
あれを砂や土と同じようなものと言えるタルハーミネはすごいです(笑)スルースキルハンパないよ。
そりゃテオドロスも奴隷解任しようって言うわ。見るからに側に置いてたらやばいもん(笑)

そして2度目の踏み台かと思えば、さらに屈辱的な放置プレイとな!「拗ねてるんです」とのジャー(芹香斗亜)の解説が可愛い(笑)
奴隷仲間のジャーとその主ビルマーヤ様(桜咲彩花)の存在はまさに砂漠のオアシスです。
そしてビルマーヤの結婚相手ゴラーズさん(天真みちる)がまたいい人なんです!めっちゃいい味だされてます!

テオドロス様もほんっとに華やかな美形で。
とくに、花輪を編むタルハーミネの横でくつろぐ様子が、キラキラしすぎてなんかもうほんと絵に描いたみたいな美しい光景です。

そして結婚前夜ですよ!!

演出家の上田久美子先生は、今にも理性が決壊して一線を超えてしまいそうな、危うい均衡を見せつけるのが上手だなー!って思います。ドキドキしながら引き込まれる。今回も「いつ手を出すのか。いつ手を出すのか!」とかたずをのんで見守ってしまいました。

処刑から逃げ延びるギィ。ボロボロの黒いマントを羽織った姿がとっても中二病心をくすぐるかっこよさです!

ついに、帰還してタルハーミネを手に入れた夜。

…予想外の直裁的なエロスで衝撃。
いやー、スミレコードって意外と寛容だよね!
あの動き、あの表情…見てはいけないものを見てしまったような…。いや、凝視したけどね!
着衣だからいいのか。着衣だったらいいのか!思わず取り乱すというものです。

お話が終わって、デュエットダンス。

大階段に折り重なって倒れた状態で現れる2人。白い衣装。金色の砂漠で息絶えた2人が死の世界で再会したところなんだろうなと思わせる演出で素敵です。身分などのしがらみから解放されて幸せそうな2人。最後階段を登る明日海さんの歩き方が可愛い!

ラインダンス。暗転したと思ったら、唐突に「エキゾチック!ジュエル!」の掛け声。突然「エキゾチック!ジュエル!」って叫ぶのってちょっと勇気いるよね!?会話で間が空いたら唐突に「エキゾチック!ジュエル!」って言うのはどうでしょう?!これは流行る!(私の中で)

黒燕尾群舞。明日海さんのターバンだけ白いんですが、あれ暗い色にキラキラつけるとかじゃダメなのかな!なんかインドカレー屋さんを思わせて。いやこんな衣装が豪華なインドカレー屋はないだろうとか雑念が…

以下はちょっと微妙に思った点。

ちょっと詰め込みすぎで、話がバタバタしてたかな。
人物の関係や出来事が、芝居というより説明的に感じられる部分があった。

それと、タルハーミネの、誇り高くツンとした面はよく伝わって来るんだけど、ギィを心の底では愛してるというのが、少し分かりにくいなー、と思った。
ギィが「お前が怒るところも好きだ!お前が(俺への抱いてはいけない思いを抑えて、もしくは俺を男として意識して)震えるところも好きだ!」的な事を言うシーンが序盤にあるんだけど(()内は私解釈です)震えの方が見てていまいち伝わって来なくて。いや、見て分かるくらい大げさに震えてほしいって意味じゃないよ?

その辺がよく伝わって来ないから、ラストで砂漠に飛び出したのが少し唐突に思えた。アムダリヤのように身投げするわけでもなくなぜ砂漠へ?!とちょっと混乱する。多分、タルハーミネは死にたかったわけではなく、王女ではなくただの魂となってギィと愛し合える「金色の砂漠」に行きたかったんだよね。
本人の口から「お前が好き!でも奴隷(さらに今では仇)などを愛してしまった自分が許せない!」だったかな、理由は語られるんだけど。それがもう少しそこまでに伝わってくると良かったなあと。

とかなんとか言ったけど全体的にはよかったです!

星逢ほど重くないし、春の雪ほどこじらせすぎでツッコミ疲れることもなくて(どっちの作品も好きなんですけどね)、見やすい作品だと思います。2人とも死んでしまうけど、最後に思いが通じ合って2人は満足したように見えるし、フィナーレで救いも用意してあるし。

明日海さんのこじらせぶりもいいし。あとアダルティなシーンが好きな方は必見ですよ!(笑)

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